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ネパール地震支援活動・現地レポート2

ネパール地震支援活動・現地レポート

現在モーハウスのネパール製授乳服作りを担っていただいている、自然素材の紹介を通してネパールの支援をするNature and Creationの赤池(旧姓菊地)さんから、ネパール地震支援活動の現地レポート第2弾をいただきました。

一か月のネパール出張から先日帰国しました。雨期の前、ちょうどネパールが一番暑い夏だったこともあり、今回の滞在は個人的にはちょっと大変でした。

とは言え、心配していた余震も私が滞在している間はほとんど感じられないくらいまで治まっていたのでその点は本当に幸運でした。

地震から二か月以上が経ったネパールは、一時は田舎に方に避難していた人々もカトマンズに帰ってきたようで、いつもの交通渋滞も始まりもとの賑やかさが戻ってきていました。

カトマンズ近郊パタン市

縫製工場のあるパタン市(カトマンズ近郊)の様子

夕暮れ時に商店を歩いていた時、裸電球の暖色系の電灯の色と人々の談笑の様子を見ながら「いつもの生活の風景が幸せの風景なのだな」としみじみ思いました。

糸紡ぎの村に帰国の少し前に再度行ってみたところ、トタン屋根の小屋が出来上がっていました。住まい兼作業部屋になる小屋は、屋根に洗濯物が掛けられたりして生活の中に溶け込んでいました。

トタン屋根

支援の一環として、雨期にも作業ができるよう、トタンを提供。生活の中に溶け込んでいました。

ネパールの太陽は、日本の比ではないくらい激しく照り付けます。強い日差しの野外ですが、真っ黒に日焼けしてニコニコ笑いながらお元気そうなお婆さんと娘さん、お孫さんがいました。

糸紡ぎの取り纏めをしてくれる一家のおばあさん、娘さん、お孫さん

糸紡ぎの取り纏めをしてくれる一家のおばあさん、娘さん、お孫さん

中はやはり暑いようですが、激しい雨が降る雨期に入った頃でしたので、とても助かったと喜ばれました。

ビニールシートで覆われていた仮設テントが、トタン作りになりました。

ビニールシートで覆われていた仮設テントが、トタン作りになりました。

地震の後の仮設の小屋作りなどで各自が忙しくしていたこと、そして雨期に合わせて行われる田植えの作業があったことで、今年の手紡ぎの糸作りの作業はこれからコットンの綿が運び込まれ、もう少しで始まるところです。もともと、農業を主とする村ですので、暮らしのペースに合わせた手仕事をして頂ければと思っています。モーハウスさんの手紡ぎシリーズが始まることで、より継続的に仕事を依頼できることになり嬉しく思っています。
とても味のある布が出来ますので、今年の秋冬物にご期待下さい。

手紡ぎシリーズの糸作りをする村は、農業が主体の村。

手紡ぎシリーズの糸作りをする村は、農業が主体の村

今回の地震の影響で、被害が殆どなかった地方の観光地も地震の後は閑古鳥が鳴いているということを聞きます。ネパールの主要な産業である観光業がこれからの人々の生活に与える影響は深刻です。地震による直接的被害はもちろんですが、そのような二次的なダメージを心配しています。

ネパールの魅力の一つは、人々の飾らない笑顔だと思います。無防備とも言えるような笑顔が溢れているネパールでは、既に何もなかったかのような風景で私たちを迎えてくれます。

 

笑顔溢れるネパール。パタン市の縫製工場で働く方々。

笑顔溢れるネパール。パタン市の縫製工場で働く方々。

また、8月にネパールに向かいますが、その時に手紡ぎの糸を作るお母さんたちの元気な姿が見られるのを楽しみにしています。ネパールの魅力をお伝えすること、そして服作りを継続することによって仕事を作り出し、今後も少しでも復興に貢献できればと思います。

2015年7月13日
Nature and Creation 赤池 静

ネパール地震支援活動・現地レポート第1弾はコチラ
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